除菌と殺菌
除菌とは?
ある一定の物や空間に存在するカビや酵母、ウイルス以外の殺菌や雑菌、微生物を減らし、清潔を保つという意味です。
食器用洗剤や漂白剤、アルコールスプレーなどの雑貨品表示に使用されていますが、学術的にはあまり使用されるこことはありません。
『除菌』と表記するには、洗剤・石鹸公正取引協議会が認めた外部試験期間による試験を行い、一定の除菌基準をクリアしなければなりません。
殺菌、消毒とは?

・殺菌:細菌などの病原体を死滅させること。対象・程度を問わない。
・消毒:病原菌を殺し、または除去して感染を防止すること。
つまり、感染症などの病気を防ぐこと(消毒)を目的に、微生物を殺すこと(殺菌)となるため、医薬品医療機器等法の対象。
その他にもよく使われる言葉として下記があります。言葉の意味を読んでみてくださいね。
・減菌・・・熱や薬品により、無菌状態を作り出すこと
・抗菌・・・最近の繁殖を抑制すること。物の表面に付着した細菌が増えるのを防ぐ効果を指す。
殺菌と消毒に使用される成分は?
・エタノール・・・エタノール濃度60%以上は引火性が高いので消防法条の危険物に該当します。
・塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼントニウム(第4級アンモニウム塩)・・・界面活性剤に分類される第4級アンモニウム塩です。手指の殺菌・消毒用が目的の場合、0.05%配合されます。
・次亜塩素酸ナトリウム・・・家庭用塩素系漂白剤の成分です。手荒れを引き起こしやすいので手指の消毒には適していません。ドアノブや机などの殺菌・消毒向きですが、金属は腐食することがあるので注意が必要。アルカリ性なので酸性のものと混ざると人体にとって有毒な塩素ガスを発生します。
・次亜塩素酸水・・・今回の新型コロナウイルス対策としてエタノールの代わりとして話題になりましたよね。次亜塩素酸水は塩酸や塩化ナトリウムなどを電気分解して作られます。野菜や調理器具などの殺菌用として使用されています。酸性なので手荒れを起こしにくい。有機物があると効果が低下するので、殺菌したいものを一度洗う必要があります。紫外線に当たると有効成分が分解されてしまいます。
・二酸化塩素・・・刺激臭があり、強い酸化力を持っている気体です。もともとはプールの水の殺菌などに使用されていました。2005年頃から『空間除菌』『浮遊するウイルスや菌を除去する』商品に使用されるようになっています。
医薬品と医薬部外品の製品とそれ他の製品の違いは?
医薬品・医薬部外品の殺菌消毒製品から化粧品、雑貨までいろいろなタイプがあります。
医薬品・医薬部外品は効果が確認され、その基準を満たし承認を受けているため、どの製品も『同程度の効果がある』と考えられます。
その他の製品、化粧品や雑貨に対しては効果が承認されていないので、『同等の効果が期待できる』ということになります。
新型コロナ対策として販売されているものも同様で、医薬品や医薬部外品の代替であることを理解し購入してくださいね。
では、その他の商品は殺菌・消毒効果はないのか?というと…
・エタノール濃度が52.15%以上の濃度
・塩化ベンザルコニウム・塩化ベンゼトニウム0.05%以上のもの
については新型コロナウイルス不活化効果があると確認されています。
現在、界面活性剤(台所用洗剤など)、次亜塩素酸水、第4級アンモニウム塩の新型コロナウイルスに対する有効性の評価が進められています。
要注意!
新型コロナウイルス流行により、殺菌・消毒用の製品がドラッグストアなどの店頭で品薄状態が続いています。国民生活センターには、商品に関する相談が急増しています。
相談の中には、毒性の高い『メタノール』を消毒用として進められたというものもあるとのことです。
メタノールはエタノールと呼び名も似ていますし、同じアルコールに分類されるものですが、人体への毒性が非常に高いため、絶対に使用しないでくださいね。化粧品基準では配合禁止成分として指定されているほどです。
除菌・消毒用の商品を購入する際は、成分や用途をよく確認して購入しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
Seico♡