界面活性剤ウソとホント
界面活性剤のウワサ
みなさんは生活用品の中で何に配合されている界面活性剤が身体や皮膚に悪いと思いますか?
よく耳にするのがボディソープやシャンプーではないかと思います。
○お肌に悪い
○皮膚バリアを破壊する
○石油系界面活性剤が特に悪い
○体に悪いのになぜ配合するの?
などなど、悪いウワサが多数!!
ですが、あくまでもウワサはウワサです。
身の回りにある界面活性剤
○マヨネーズ・・・仲の悪い水と油を仲良しにするため卵黄に含まれるレシチンを使用(天然界面活性剤)
○牛乳や母乳・・・必ず身体には必要な3代栄養素の一つである脂、タンパク質。もちろん赤ちゃんにも生きていくためには必要な栄養素です。そのため、カゼイン、レシチンという天然界面活性剤が体内を保護し、消化不良を起こさないようにします。
○細胞間脂質・・・皮膚の細胞間脂質であるセラミドは界面活性剤と同様の化学式で表します。=同類です。
このように、水と油は仲良くすることが必要であり、仲介役が界面活性剤なのです。
ここまでを見ると、「界面活性剤って悪くないじゃん!」と思いませんか?
化粧品における界面活性剤の主な役割
○水と油性成分を仲良しにしてくれます(クリーム、ファンデーションなど)
○洗浄してくれます(石鹸、シャンプーなど)
○浸透しやすく、浸潤しやすくしてくれます(化粧水、ジェルなど)
○殺菌作用があります。
界面活性剤フリー?
では、界面活性剤フリーと書かれていたら入ってないの?
もちろんその名の通り、本当に一切界面活性剤を使用していない製品もあります。
が、しかし使用目的が別で配合されている場合がほとんどです。(例えば、保湿成分としてステアリン酸グリセリル使用など)
化粧品や体内に入れる食べ物にも使用されるほどお肌や体内に刺激がほぼない界面活性剤はたくさんあります。
もちろん刺激性のある界面活性剤のみの液体を用意し、少しの間、触れているという実験をすれば、健康的なお肌でも刺激を受け、荒れてしまう。という結果が出ることも本当です。
最近はよく数種類の界面活性剤を使用している製品をよく見かけますが、「数種類も界面活性剤が入っているからお肌に悪いんじゃない?」と思うのは間違いです。
最近では界面活性剤フリーでなくても数種類の界面活性剤を使用することにより、組み合わせや働きによって、全体的な界面活性剤の使用量を極限まで少量にしている化粧品がほとんどなんです。
界面活性剤は必要?
少量の界面活性剤を使用することにより、化粧品の使用感をよくし、その分有効成分の量を増やし、心地よく使えるようにしているのです。
例えば、必要な「水」「脂」を効率よくバランスよくお肌に与えてくれる役割をしています。
油性成分を水に溶かし込み見た目にも素敵な化粧品を作っています。未開封の化粧品であれば最低3年は劣化しないように界面活性剤が配合されています。
このように美肌と使用感の良さ、品質の劣化がないという「安心」や「心地よさ」には欠かせない成分が界面活性剤なのです。
スキンケア商品に関してはお肌の種類と界面活性剤は気にしなくても良いほどに、ほぼ刺激はないと言えます。
どうして界面活性剤は悪いと言われるの?
ここまで読んでいただいた方には、界面活性剤は思ったほど悪者ではないということがわかっていただけたはず!!
では、そもそもどうして長い間、悪いと言われ続けているのでしょうか?
それは、界面活性剤の歴史に理由が!
界面活性剤は1930年代頃から石鹸シャンプーが使用されるようになり、その後、研究が進められ、非石鹸系シャンプーへ配合されるようになりました。(石油から作られるラウリル硫酸Na)
1960〜70年代、顔面黒皮症が社会問題になりました。原因は界面活性剤として配合されていた成分中の石油由来タール系色素「赤219」などに含む不純物質(ズダン1)でした。
このことが原因で、長い間、現在でも「体に良くない」「お肌に良くない」というイメージを持たれています。
まとめ
もちろん現在、ラウリル硫酸Naはほとんど使用されていません。
植物系の界面活性剤が使用されることが多くなりました。
石油由来の界面活性剤は純度が高くなり、問題となる不純物は取り除かれ、むしろ安心して使えます。
なので、「界面活性剤フリーじゃないとだめ!」など、選択肢の幅を狭める必要はないと思います。
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本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
Seico♡